人類の敵?「肩コリ」!!

【症状】

首すじ、首のつけ根から、肩または背中にかけて張った、凝った、痛いなどの感じがし、頭痛や吐き気を伴うことがあります。

【原因】

首や背中が緊張するような姿勢での作業、姿勢の良くない人(猫背・前かがみ)、運動不足、精神的なストレス、なで肩、連続して長時間同じ姿勢をとること、ショルダーバッグ、冷房などが原因になります。

 

【肩こりからくる頭痛】

頭の両側を何かにググッと押さえつけられるような頭痛、不快ですね。しかもめまいや浮遊感を伴ったり、頭全体が割れるような圧迫感と強い痛みが生じる頭痛。この締めつけられるような感覚の頭痛を感じたら、それはもしかしたら、肩こりが要因となって起こる「緊張型頭痛」かもしれません。

これは比較的女性に多い頭痛で、頭痛持ちの頭痛の中では多数派のタイプの頭痛と言われています。

そのメカニズムは、ひどい肩こり、つまり頭部や頚部の筋肉に過度な緊張が加わることで血流不足が起こり、頭蓋骨を覆う筋膜の感受性が増大し、痛みを感じる神経が刺激され、「頭痛」という症状となって現れるというもの。つまり、頭から首、背中にかけての筋肉のコリやハリが、頭に強い圧迫感を伴う痛みを引き起こしているわけです。頭蓋骨を覆う筋膜にまで影響を及ぼす肩こりって、考えただけでも少し怖くなります。

 

【運動不足を改善する】

長時間同じ姿勢や作業を続けることが「緊張型頭痛」を招く1番の要因です。つまり、身体を動かさないでいると、筋肉が緊張するばかりでよいことはありません。その場で両肩を上げ下げしたり、首を左右に傾けたりまわしたりするだけでも大きく違います。

また、頭痛を感じたら、全身の力を抜いてリラックスし、手のひらで頭の両側をマッサージするのも有効です。

1番のおすすめは、普段から運動習慣をつけるようにすることです。ウォーキングでもストレッチでも構いません。筋力をつけ、血行を促し、筋肉疲労が生じにくい体質をつくることは、筋肉のこわばりを防ぐことにつながります。ラジオ体操やベッドで寝ながらストレッチなども有効です。

 

肩こりからくる頭痛を予防するために、これらの予防のコツを実践し、肩こりの解消を目指しましょう。

【「緊張型頭痛」の対策&予防のための体操】

肩こりからくる頭痛の「緊張型頭痛」対策に、「普段から運動習慣をつけるように」と言われても何をしていいのか悩んでしまう人におすすめの、手軽な体操をご紹介します。

短い時間で簡単に、首や肩まわりの筋肉をほぐすことができ、肩こりはもちろん、肩こりからくる頭痛も予防することができます。ぜひ習慣にして、肩こり知らず頭痛知らずの体質になりましょう。

 

 

[肩こり・頭痛予防に①腕振り体操]

 

1)ひじを軽く曲げて両手を胸の前に水平に持ってきます。足は軽く開いて。

2)その状態で、両肩を腕ごと左右に振ります。頭は正面を向いたまま、動かさないようにします。

3)左右交互に2分間を目安に行いましょう。

 

[肩こり・頭痛予防に②肩をまわす体操]

 

1)ひじを軽く曲げて、握りこぶしを鎖骨のあたりにもってきます。足は軽く開いておきます。

2)その状態で両肩をリュックサックを背負うイメージで前にまわします。

3)次に、両肩を上着を脱ぐイメージで後ろにまわします。

4)前まわしと後ろまわしを交互に10回ほど繰り返しましょう。