「ハイキング」健康体への第一歩!?

 

ハイキングと聞くと、ただ森の中を歩くだけなのに大げさだと思う人もいるかもしれない。しかしハイキングには、いつもの近所の散歩を上回る心身へのメリットが期待できる。

 

 ハイキングによって身体活動ガイドラインを満たし、座りがちなライフスタイルに起因する健康障害が死亡率を高めることを防ぐ狙いがある。 これは、ハイキングによってただちに身体的な効用が得られるだけではなく、心血管疾患のリスク低減やストレスレベルの低下など、長期的な心と体の健康増進にもつながるためだ。

ハイキングは、低強度の有酸素運動と考えられている。 低強度の運動は、強度の高い運動に比べて心肺機能への影響が少なく、筋肉への負担も少ない。 ただし、ハイキングは通常、その激しさによってカテゴリー分けされているので、タフな運動に挑みたくなれば、険しいトレイルを簡単に見つけることが可能だ。 簡単に言えば、強度が高ければ高いほど、体に与える影響も大きい。

 

 精力的なハイキングとともに、(完全な休息ではなく)非常に軽い運動で細胞の回復を促進する『アクティブリカバリー』としてのハイキングを組み合わせてみましょう。

 

【ハイキングは心血管系疾患のリスクを下げる可能性がある】

 

 ハイキングによって体の最も重要な筋肉である心臓を鍛えられると説明。 体を動かし、トレイルの高低差のある地形を歩き回ると、心拍数が上がる。それが、長い目で見ると心臓の健康に役立つのだ。

 

 心臓が強く、効率的に機能すればするほど、心臓病、高コレステロール、肺疾患に加えて、癌や血管疾患、糖尿病の二次的影響のリスクまで減らすことができます。

 

運動は心臓の健康を改善するとともに、血管を拡張させ炎症を減らすなどして、心血管疾患の危険因子を抑制する。

 

【ハイキングは、バランス感覚と運動制御力を高める】

 

ハイキングを続けるうちに、体の平衡感覚、バランス、動き方が改善され始めるのだ。 また、ハイキングコースは平坦ではなく、木の根や岩、時にはぬかるんだ水たまりをよけて歩く必要があるため、ハイキングはバランス感覚を含む運動能力の微調整にも役立つ。

良好なバランス感覚は、高齢者だけではなくどの年代の人にとっても非常に重要だと、シャッピーは言う。 バランス感覚は運動能力などの身体を使う作業を助け、神経系と運動技能に良い効果をもたらし、転倒のリスクを減少させる。

 

【ハイキングで持久力がつく】

 

ハイキングが持久力トレーニングにもたらす効果について

 

持久力トレーニングは有酸素運動とも呼ばれ、呼吸と心拍数を増加させる活動を含む。ハイキングもその活動のひとつだ。 そして、日常的に持久系のトレーニングに取り組むと、様々な効果が期待できる。

ハイキングもその活動のひとつだ。 そして、日常的に持久系のトレーニングに取り組むと、様々な効果が期待できる。

 

持久的運動が特定のミトコンドリア由来ペプチドの血中濃度を高め、長寿だけではなく代謝関連の健康にも役立つことが明らかになった。 代謝的に健康な状態とは、血糖値、HDLコレステロール(健康なコレステロールの一種)、血圧が理想的な値であることを意味する。 これらはすべて、心血管系疾患や糖尿病のリスクを軽減するのに役立つ。

 

【ハイキングはストレスを軽減し、メンタルヘルスを改善する】

 

ハイキングは、運動という要素や、それを行う環境などにより、精神的な健康をもたらす効果があるという。

 

運動はストレス、不安、うつを緩和するなど、気分を改善するのに役立つのと同時に、体重管理や健康障害の予防などにより、身体全体の健康状態を改善することが分かっています。

 

運動や自然の中で過ごす時間を優先することで、ストレスから心を解放することができるそうだ。外に出ることで実際に仕事の生産性が上がり、ストレスレベルを管理できる可能性がある。